心理学的アプローチによるダイバーシティ社会の構築

心理的バリアをなくし、支え合う社会づくりに向けて

斉藤   美香 教授
Saito   Mika
修士 (文学)
心理学部 臨床心理学科

病院臨床の場で乳幼児から高齢者までの心理支援に携わり、大学の学生相談室で大学生・保護者・教職員のカウンセリングやメンタルヘルス啓発、居場所支援、アウトリーチなどコミュニティを活用した心理支援や障害学生支援の実践研究を行っています。

キーワード
  • 心理的バリア
  • ダイバーシティ
  • 共生
  • 心理教育
  • ボーダーレス
  • 障害

シーズ(研究)紹介

私はこれまで精神的な悩みを抱えている方、障害をもつ方からの相談に携わってきました。支援が必要なのに、援助要請行動に踏み切れない方は多く、その要因と対策の研究をしてきました。個人の中にある精神疾患や障害に対しての「心理的バリア」や社会のバリアがその要因に根深く関与していることがわかりました。日本もダイバーシティ社会(多様性共生社会)に転換されつつありますが、人の心に潜む心理的バリアを解消する手立てがないと、真の共生社会として成熟していかないと考えます。

そこで、心理的バリアを解消するための心理教育プログラムについて研究と実践をPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act Cycle)で行っています。

実績と今後の活動予定

国公立・私立大学において、メンタルヘルスや障害学生支援に関する研修会講師の経験を重ねています。2017-2019年 日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)「援助要請行動回避型学生へのメンタルヘルス教育プログラムの開発」研究代表者として、大学生向けの援助要請行動促進プログラムを作成しました。今後は効果検証しながら、実践結果に応じて、ブラッシュアップをめざします。
また、心理の専門家への相談はハードルが高いと思われていますが、直接対面のみではなく、アクセスしやすいdistance counseling(遠隔相談)の実践研究も継続する予定です。

地域や産業界、自治体に向けて

小・中学校、高校、大学などの学生や一般市民に対して、心理的バリアを緩和するためのメンタルヘルスに関する心理教育プログラムを提供します。
関連情報
教員教育研究業績
https://researchmap.jp/read5418