地域活性化とアイドルの活用

いまや地域から全国へ羽ばたいていった若者は地域の宝だ

神谷   章生 教授
KAMITANI   Akio
修士 (法学)
法学部 法律学科

行政学、公共政策論、政治思想を担当しています。
出身は大阪ですが、名古屋、愛媛、三重と渡り歩いて、1999年に北海道にたどり着き(岩見沢)、すでに20年を超えました(現在札幌)。この北海道をいかにして魅力ある土地にするかについて考察し実行しています。

キーワード
  • 地域
  • 活性化
  • アイドル
  • 集客
  • 継続性
  • 移住定住

シーズ(研究)紹介

前提として現在のアイドル文化を支えている年代が10代から60代ときわめて広範囲の年代であること。かつてのように高齢化すれば演歌やムード歌謡に流れていくという時代ではない。これを基底条件に、2000年代後半「会いに行けるアイドル」として登場したAKB48は若者ではなくそれなりに財力のある中高年層に支持された。またももいろクローバーZのファン組織であるもののふも中高年層が多い。このポイントは地方でコンサートやイベントを開催すると数万人単位で流入するということだ。地域を代表するアイドルユニットが全国区の人気を勝ち取るならば大きな経済効果、人的流入効果があると考えるゆえんである。

実績と今後の活動予定

いくつか考えているが、
ひとつは北海道から流出し全国区で活躍しつつあるタレントを出身地と結びつけ地域活性の起爆剤とすること。札幌ではなく、道内の過疎地域出身者と全国を結びつける。観光大使、親善大使など。
ふたつめはその人物を軸に過疎地域でイベントやコンサートを開催する。おそらく300~500人くらいが全国から集結する。
3つめは以上2つを達成することで、周辺の地方中核都市で通常のコンサートを開催する。

地域や産業界、自治体に向けて

北海道からアイドルやタレントを夢見て実際にオーディションを受けている若者はどれくらいいると思いますか。もちろん正確な数はわかりませんが、2018年10月本学の講演に招いたNGT48支配人は新潟に80人は書類を送ってきたと言っておりました。地方都市新潟でその数だとすると三大都市圏だとその数倍、東京だと10倍くらいはいるかもしれません。そういった若い有意な人材をみすみす首都圏はじめとする他都市に奪われるのか、それとも道内に根付いてここから全国へ発信していくのか、喫緊の課題であると思っています。現在、人口の自然増は難しく社会増を目指すとするならば自然や気候といった北海道の魅力以外に、若者がワクワクするような北海道を作ることが必要だと考えています。
関連情報
教員教育研究業績
https://researchmap.jp/read0065445