「文化財の保存と経済活動の両立」を軸とした地域社会の活性化
大塚
宜明
講師
OTSUKA
Yoshiaki
博士 (史学)
人文学部 人間科学科
考古学を専門に調査研究に取り組んできました。考古学はフィールド(地域)と密接に結びついた学問ということもあり、人口減少などの大きな問題を抱える地域に大学および研究活動がどのように貢献できるのかを、地域住民の方々と一緒に「文化財の保存と経済活動の両立」を観点に考えながら、地域社会の課題解決に取り組んでいます。
シーズ(研究)紹介
地域にある文化財。学問上、著名で重要な文化財も、現在地域に生活する人々にとって疎遠な存在になりつつあります。地域の財産である文化財の価値を地域住民の方々と共有し、「文化財の保存と経済活動の両立」を観点に地域社会の活性化の新たな材料とするとともに、中長期的な視点から地域社会の維持・発展の中核となる担い手の育成を目指しています。
発掘調査地での地域連携授業風景
教室での地域連携授業風景
実績と今後の活動予定
2006年4月~2007年3月 神奈川県大磯町町史編纂委員会調査協力員2017年6月~現在 東京都世田谷区史編さん委員会 専門部会委員
2019年~現在 上ノ国町史跡上ノ国館跡史跡に調査協力
2019年~現在 北海道常呂郡置戸町 ふるさと教育事業に協力
2023年4月~現在 上ノ国町史編集委員
他にも、北海道を中心に多数の自治体と協力し、研究・教育活動を進めています。
地域や産業界、自治体に向けて
地域の課題の一つである人口減少や人口の少なさも、顔の見える関係で相互に意見交換する上では大きなメリットがあります。地域の文化財のもつ魅力を引き出し、それを材料に地域住民の方々と意見を出しあいながら「これからの地域像」を育てていくことができればと考えています。 関連情報
- 関連サイト
- 置戸町における研究教育活動の実践動画